はじめての成人式振袖レンタル!安心できる基礎知識
振袖の選び方
目次
成人式の振袖を探していて、「総絞りって古いのかな?」「ダサく見えないかな?」と気になっていませんか?実は総絞り振袖は、伝統と高級感を兼ね備えた“特別な一着”。職人の手仕事による立体感や艶やかな風合いは、今も多くの人を惹きつけています。
最近では、「人と被りたくない」「本格的な和の美しさを楽しみたい」と考える方からも注目され、SNSでも“レトロモダン”なコーデとして人気が再燃中です。
この記事では、「総絞りがダサいと言われる理由」から「今っぽくおしゃれに着こなすコツ」まで、京都さがの館の振袖コーディネーターが、上品で個性を引き立てる総絞りの魅力を詳しくご紹介します。
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成人式の振袖の中でもひときわ存在感を放つ「総絞り振袖」。その華やかさと上品さに惹かれる一方で、「どんな特徴があるの?」「なぜ高価なの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。総絞りは、職人の熟練技が生み出す日本伝統の染色技法で仕立てられた特別な振袖です。ここでは、総絞りの魅力や価値を、技法と美しさの両面から詳しくご紹介します。
「総絞り」とは、着物全体を絞り染めの技法で仕上げた振袖のことを指します。絞り染めとは、生地を糸で細かく括り、染料が染み込まない部分を作りながら模様を描く伝統的な染色方法です。一反の布に数十万もの絞りを施すこともあり、熟練職人がひとつひとつ丁寧に手作業で括っていきます。
その工程には数ヶ月から半年以上かかることも珍しくなく、気の遠くなるような根気と集中力が必要です。完成した総絞りの生地は、光の当たり方によって模様が浮かび上がる立体的な質感が特徴。布そのものが呼吸しているかのような柔らかい陰影が生まれ、見る角度によって異なる表情を楽しめます。
また、すべてが職人の手による一点物のため、同じ模様は二つと存在しません。つまり、総絞り振袖は世界にたった一枚の特別な振袖なのです。
総絞り振袖が「高級振袖」と呼ばれる理由は、その制作工程の複雑さと、現在では数少ない職人によって支えられている点にあります。染めの工程を分業せず、一人の職人が全ての工程を手掛けることも多く、その技術を習得するまでに長い年月を要します。
近年では、絞り染めの技術を継承する職人が減少し、新しく生産される総絞りの着物はごくわずか。そのため、現在では“伝統と希少性を併せ持つ振袖”として価値が高まっています。
成人式で総絞り振袖を選ぶということは、単なる流行ではなく、日本の美意識と手仕事の粋を纏う選択。手に取った瞬間に伝わる柔らかな風合い、写真に映える艶やかな立体感、そして唯一無二の存在感。まさに総絞り振袖は、「一生に一度の成人式にふさわしい最高級の晴れ着」なのです。
一方で、「総絞りの振袖って少し古い感じがする」「成人式で着ると浮いてしまうかも」と感じる方がいるのも事実です。総絞りは長い歴史を持つ伝統的な染色技法であるからこそ、現代的な感覚と結び付けにくい印象を持たれることがあります。では、なぜ「ダサい」と誤解されてしまうのでしょうか。主な理由を3つに整理してご紹介します。
総絞り振袖は、昭和から平成初期にかけて人気の高かった柄のひとつ。当時は「成人式といえば総絞り」と言われるほど多くの女性が着用しており、今の20代から見ると“親世代の振袖”という印象が残っています。そのため、「昔のデザイン」「母の時代っぽい」と感じる方も少なくありません。しかし、これは裏を返せば、時代を超えて選ばれ続けてきた定番柄であるという証でもあります。
総絞りの振袖は、赤・紫・金などの艶やかな色を使うことが多く、光沢のある生地が華やかに映えます。成人式会場では「少し派手すぎるかも?」と感じることもありますが、それは伝統的な“晴れの日”の装いとしての格式を表すため。近年はくすみカラーや淡いトーンがトレンドとなっているため、「落ち着いていない=ダサい」と誤解されがちですが、本来の総絞りは「派手」ではなく「豪華」。品格のある華やかさを楽しむのが本来の魅力です。
最近では“レトロ”や“アンティーク”という言葉がファッションのキーワードになるほど、古典的な美しさが再評価されています。ところが、「レトロ=古臭い」と思い込んでしまう人も少なくありません。総絞りは本来、時代を感じさせる懐かしさの中に、手仕事ならではの上質さや温かみを宿した特別な存在です。つまり、「古い」のではなく「伝統的」。見方を変えれば、誰よりも上品で洗練されたおしゃれが楽しめるのです。
ここまで見てきたように、「ダサい」と言われる背景の多くは“誤解”です。実際に総絞り振袖は、成人式の衣装として再び注目を集めています。
総絞りはすべての工程を手作業で行うため、ひとつひとつに温もりと深みが感じられます。立体的な生地の表情が照明や日差しを受けて輝き、写真映えも抜群。成人式という人生の節目にふさわしい、気品あふれる装いです。
現在、総絞りを染め上げられる職人は全国でもわずか。新しく作られる着物は限られており、リユース市場でも高い人気を誇ります。一点もののような特別感があるため、「人と被らない振袖を着たい」という方に選ばれています。
SNSでは“ママ振りコーデ”や“レトロモダンスタイル”が話題。総絞りのクラシカルな質感に、現代的な小物やヘアスタイルを合わせることで、上品で今っぽいコーディネートが完成します。つまり総絞りは、“古い”のではなく“おしゃれを知る人が選ぶ伝統スタイル”。成人式で一歩差をつけたい方にこそ、ふさわしい一枚です。
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総絞り振袖は、伝統技法ならではの立体感と高級感が魅力。一方で、コーディネート次第で印象が大きく変わる振袖でもあります。ここでは、成人式で総絞りを“今っぽく”おしゃれに見せるための3つのポイントを、全身のバランスでご紹介します。
総絞り振袖の華やかさを際立たせるには、帯選びがカギ。たとえば赤や金の総絞りには、グレージュやシルバーなど柔らかい色味の帯を合わせると上品でモダンな印象になります。帯締めや帯揚げにはトレンドのくすみカラー(ピンクベージュやミントグリーンなど)を取り入れると、伝統的な雰囲気の中にも今っぽい軽やかさが生まれます。帯結びを華やかな「立て矢」や「文庫」にすれば、後ろ姿まで写真映え間違いなしです。
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総絞りの存在感を引き立てるには、髪飾りと半衿でバランスを整えましょう。ドライフラワー風のヘッドパーツやゴールドピンなどのナチュラル系アクセサリーを合わせると、重たくなりすぎず今っぽく仕上がります。
また、白やベージュの半衿を選ぶと顔まわりが明るくなり、写真でも美しく映えます。レース素材やラメ入りの半衿を取り入れると、ほんのりトレンド感を添えた大人かわいい印象に。
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全体の印象を引き締める仕上げのポイントは、足元とバッグの選び方です。草履やバッグの色味を帯や振袖のトーンに合わせることで、統一感が生まれ、装いに上品さが加わります。たとえば金系の帯ならアイボリーの草履を、赤系の振袖なら白やベージュのバッグを合わせると、全体が柔らかくまとまります。さらに、ヒール草履やモダンな巾着バッグを取り入れれば、伝統的な総絞り振袖もぐっとスタイリッシュな印象に。小物の素材感や艶を意識すると、より洗練された雰囲気に仕上がります。
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一方で、「あえてモダンに」「個性を出したい」という方には、ブーツスタイルもおすすめです。総絞りのように生地に存在感がある振袖には、装飾を抑えたシンプルなブーツが好相性。黒やアイボリーなど落ち着いた色味を選ぶと、足元がほどよく締まり、全体のバランスが整います。ブーツの光沢やレースアップのディテールが程よいアクセントとなり、レトロモダンな雰囲気を演出できます。
ブーツを合わせる場合は、帯締めやバッグにも同系色を取り入れると統一感が出て、違和感なく仕上がります。正統派の草履スタイルはもちろん、モダンなブーツコーデでも、自分らしさを大切にした着こなしを楽しんでみましょう。
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近年、成人式でお母様の振袖を着る“ママ振り”が注目を集めています。特に総絞りのママ振袖は、今では手に入らないほど貴重な伝統技法が施された特別な一枚。そのまま着ても美しいですが、帯や小物をアレンジするだけで現代らしい洗練された印象に仕上げることができます。
ママ振りとして残されている総絞り振袖は、まさに家族の思い出と歴史を纏う衣装です。絞りの立体感や手染めの深みは、現代のプリント生地では決して再現できないもの。ひとつひとつの絞りに職人の技と時間が込められ、長い年月を経てもなお美しく輝きます。お母様やお祖母様が成人式で袖を通した一枚を現代の自分が着ることは、まさに“伝統の継承”。格式とぬくもりを兼ね備えた、特別な意味を持つスタイルです。
総絞りは存在感がある分、コーディネート次第で印象が大きく変わります。たとえば、赤い総絞りにアイボリーの帯とゴールドの帯締めを合わせると、一気に明るく上品な印象に。また、くすみカラーの小物を取り入れると、柔らかい“今っぽさ”が加わります。古典的な雰囲気を活かしつつ、帯揚げや髪飾りで軽やかさをプラスすれば、モダンで洗練された印象に仕上がります。小物の選び方ひとつで、「懐かしい」から「新しい」へと表情を変えられるのが、ママ振りアレンジの最大の魅力です。
京都さがの館では、ママ振袖のリメイク・アレンジのご相談を随時受付中です。帯や小物のレンタルはもちろん、サイズ直し、シミ抜き、クリーニング、前撮り撮影までトータルでサポート。伝統の振袖を生かしながら、現代らしいコーディネートをご提案いたします。経験豊富なコーディネーターが一人ひとりに似合う色合わせをご提案し、成人式当日も安心のサポート体制で対応します。
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■あわせて読みたいコラムママ振袖はダサい?今どきコーデで垢抜けるアレンジ術とはママ振袖を今風にコーディネートするには?最新アレンジ術とポイントを徹底解説
成人式の振袖選びで「総絞りが気になるけど、ちょっと派手すぎるのでは?」と感じる方も多いのではないでしょうか。ここでは、実際に京都さがの館に寄せられるご質問の中から、特に多い疑問をピックアップして解説します。伝統的な総絞り振袖を、自分らしくおしゃれに楽しむための参考にしてください。
総絞りは一見存在感が強く見えますが、実際には光の加減で美しく表情を変える上品な振袖です。会場でも「華やかで素敵」と注目されることが多く、晴れの日にふさわしい気品を放ちます。帯や小物のトーンを柔らかくまとめることで、より現代的で洗練された印象になります。
総絞りは手仕事による立体的な質感が特徴のため、一般的な振袖より少し厚みを感じることがあります。京都さがの館では、軽くて着心地のよい仕立ての総絞りも取り揃えており、長時間の式典や撮影でも快適にお召しいただけます。
総絞りは帯や帯締め、髪飾りの組み合わせ次第でガラッと印象が変わる振袖です。トレンドカラーの小物を取り入れたり、淡いトーンの帯を合わせたりすることで、上品で今っぽいコーディネートに生まれ変わります。
京都さがの館では、職人の手仕事が光る総絞り振袖をはじめ、古典柄やモダン柄など多彩なラインナップをご用意。前撮り撮影や着付け、ヘアメイクまでトータルでサポートいたします。
【京都さがの館でレンタルできる成人式のレンタル振袖一覧】
成人式という人生に一度の節目にふさわしい一着を見つけるなら、創業125年を誇る京都さがの館へ。京都さがの館では、職人技が光る伝統的な総絞り振袖から、トレンド感のあるモダン柄まで、幅広い種類の振袖を取り揃えています。代々受け継がれてきた染めや絞りの技法を大切にしながらも、現代の感性に合うスタイリングを提案しており、「古典×モダン」を自在に楽しめるのが魅力です。
京都さがの館では、ひとりひとりの肌色・雰囲気・好みに合わせて、プロのコーディネーターが最適な色合わせをご提案。
「総絞りを上品に着たい」「レトロモダンにアレンジしたい」といったご要望にも、経験豊富なスタッフが丁寧に寄り添い、理想の成人式スタイルを叶えます。
総絞り振袖は、決して“古い”わけではありません。手仕事が生み出す特別な風合いと、高級感のある佇まいは、成人式にふさわしい一着です。京都さがの館なら、「伝統×トレンド」を融合させた今どきの総絞りスタイルが叶います。
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橋本 晴美hashimoto harumi
株式会社京繊営業企画課 参事
《略歴》
日本和装教育協会の審査員資格(一級)や講師資格(師範)を取得し、和装の専門家として社員教育に携わっています。 西日本きもの着付コンテストでの入賞経験を持ち、長年にわたり和装教育の分野で活躍しています。
《資格》
● 日本和装教育協会 ・審査員資格(一級)・講師資格(師範)・きもの着装技能一級
●西日本きもの着付コンテスト大会・創作帯結び部門第三位
●長沼静きもの学院・研究科 修了・高等師範科 修了・指導者養成課程 修了
●日本組紐協会・組紐技能検定(中級)
SAGANOKAN KYOTO