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振袖のお手入れ

4種類のお手入れ方法!汚れの種類で変わる振袖メンテ

振袖のメンテナンスについて

着物を着用したあとに、必要なお手入れが結構あります。
汗ぬきであったり、部屋に吊るして干したり、着物だけではなく、半衿や帯もお手入れをする必要があります。

というわけで、今回は、はじめての方でもできる振袖のお手入れ方法をいくつかまとめてご紹介します。

振袖の汚れのチェック!ポイントはこの5つ!

振袖を着用したとき、汚れやすい箇所というのは、およそ決まっています。
自分では丁寧に気をつけて着ているつもりでも、気づかない内に汚れていることも。

振袖を脱いだときは、すぐにハンガーにかけるなどして、汚れていないかをチェックします。

チェックする箇所は以下の5点!

  • 長襦袢の半衿
  • 着物の衿
  • 袖口
  • 身頃

これらの箇所を順にチェックしていくと、見落とすことなく確認できます。

たとえば長襦袢の半衿はファンデーションや口紅などで汚しやすい部分です。

着物の衿もファンデーションがついていたり、水が飛んだような跡が残っている場合があります。

袖口もまたファンデーションや化粧品で汚しやすい箇所。
濡れてシミになっている場合もあります。

裾は、歩いていたときに、また、車の乗り降りや階段の上り下りの際に汚しやすい箇所。
黒くなっていないか、なにか不着物がないかなどチェックします。
雨が降った日などはシミになっている場合もありますから、要注意。

身頃は衿や袖以外の、胴部を包む部分のこと。
前身頃と後ろ身頃をそれぞれチェックします。
特に後ろ身頃は知らぬ間に汚れてしまうことが多いです。
シミができていないか、内側もまた目視でチェックします。

着用後の振袖、お手入れの方法は4つ!

振袖のメンテナンスについて

お手入れと一言で言っても、振袖の場合、洋服のようにただ洗えばいいだけ!では終わりません。
もちろん丸洗いもできますが、部分的なお手入れが必要な場合もあります。

4つの基本的なお手入れ方法

  • 染み抜き
  • 汗抜き
  • 丸洗い
  • 洗い張り

汚れがあった!となれば、部分的な染み抜きが必要になります

衿汚れ、袖口汚れ、裾汚れ、身頃汚れ。
まずは変色の度合いを確認しましょう。
真新しい汚れなのか、古いものなのか、もうすでに何年も経って変色してしまっているのか。
身頃汚れの場合は、その大きさや範囲もチェックしておきます。

普通の洋服であれば、汚れの部分に洗剤を揉みこんで、浸け置きにして数時間放置すれば落ちるものもあります。
しかし、振袖の場合、水に浸けてしまうと、縮んでしまったり、痛んでしまったり、よかれと思ったお手入れの仕方が逆効果になってしまいます。

ではどうすればいいのか?
ファンデーションなどの化粧でできた油性の汚れは、ドライクリーニング(丸洗い)で落とすことが可能。
一方で、水性の汚れは、ドライクリーニングの丸洗いでは落とせません。
シミがついた部分を、また別の方法で処理する必要があります。

ということは、どんな種類の汚れなのか、でお手入れ方法が異なるということ。
振袖が汚れたから、まとめてドライクリーニング(丸洗い)に出そう!と思っても、プロの目から見ると、効果がないものや逆効果な場合もあるのです。

油性の汚れ

ファンデーション、口紅、おしろい、マジック、ボールペンなど

水性の汚れ

お茶、コーヒー、お酒、しょうゆ、ソースなど

油性と水性の混じった汚れ

マヨネーズ、バター、チョコレートなど

汗抜きは特に目立った汚れがなくても必須項目!その理由とは?

振袖のメンテナンスについて

目につくような汚れがない。
となれば、別にお手入れの必要性を感じませんよね?
そのままタンスにしまってもいいのでは?とついつい思いがち。

でもそれ、数年後には黄色いシミが広がっているかもしれませんよ?

汚れが目立ってなくても、汗シミが目に見えなくても、汗抜きはした方がいいお手入れの一つです。

振袖は基本的にそう何度も着るものではないでしょう。
成人式で一度着たあとは、その後何年もの間、しまっておくことになります。

もし、汗抜きをしないまま、何年もしまいっぱなしにしておくとどうなるか?

半年も経てば、汗をかいた部分が黄色く変色していきます。
さらにそれがカビの原因になったり、お手入れが大変な頑固な汚れになってしまうことも。

で、あるからして。
目立った汚れがない場合でも、しまってしまう前に、汗抜きだけはしておきたいところ。

ただし、汗抜きは汗抜き用のお手入れの方法があります。
汗は飲み物と同じ水性の汚れですから、ドライクリーニング(丸洗い)には出せません。
出したところで汗汚れは落ちないからです。

振袖はドライクリーニングで丸洗い!水洗いとのハッキリとした違いとは?

振袖のメンテナンスについて

水洗いはその名の通り「水」を使って洗いますが、ドライクリーニングは水を使わず洗います。

どうして振袖の丸洗いはドライクリーニングを推奨するのでしょう?
それはドライクリーニングの効果にも関係しています。

たとえばワイシャツを洗濯機で水洗いするとします。
洗い上がりは皺くちゃになって、型崩れがしていますよね。
もしセーターを水洗いしてしまった場合は、もっと違和感があります。
キシキシに傷んでしまっていたり、ぎゅっと痩せ細った形に変形していたり。

ドライクリーニングをすると、そういったことは起こりません。
水で洗うと型崩れや縮みが発生するもの。
たとえばセーターやシルク製品などは、ドライクリーニングで丸洗いをすると、型崩れなく洗うことが可能です。

ですから、振袖もまたドライクリーニングでの丸洗いを利用します。

全体的に汚れが広がっている!そういうときは「洗い張り」で再生!

「洗い張り」という言葉を私は、この記事を書くまで知りませんでした。
丸洗いや染み抜き、汗抜きは耳なじみがあるものの、振袖のお手入れとなると、さらに別の方法があるという話。

それが「洗い張り」です。

洗い張りとは、着物を解いて、反物の状態に戻して洗う方法のこと。

これを知ったとき「えっ、そんなことしていいの!?」と驚きました。
元に戻してもらえるんだよね……?という不安さえ湧き上がります。
でなければ、洗い張りを頼む勇気もありません。
まあ、当然、元に戻せないような洗い方を業者が請け負うはずもないんですけど。

着物を解いて、反物の状態に戻して洗う。
そのあと、改めて着物に仕立て直すことを考えると、壮大な洗い方に思えます。
実際、手間隙は他のどのお手入れよりもかかるもの。

どうしてそんな洗い方をしなければならないんでしょうか?

古い着物は、まず布全体のハリが失われています。
さらに全体的に汚れがあるとなれば、ドライクリーニングでの丸洗いでは落ちない汚れもあるでしょう。

そんなときの振袖には、洗い張りが効果的です。

着物を解き、反物の状態に戻したあと、洗い張りはその反物を水洗いします。
古い汚れや振袖の糊を落とし、新たに糊付けをします。
その上で、板に張ってまっすぐに長く広げ、きっちり乾燥させる。
こうすることで、昔の光沢や風合いが戻り、思い出の振袖が綺麗によみがえるというわけです。

もちろん、このあとは反物のまま引き取ることも可能。
もう着ない振袖を反物に戻し、ほかに再利用するのであれば、最後に洗い張りをする方がいいでしょう。

まとめ

振袖のお手入れ方法は主に4種類。

  • 部分的に染み抜きをする
  • 振袖をしまう前には汗抜きをしておく
  • 化粧汚れなど油性の汚れがある場合はドライクリーニングで丸洗い
  • 古い着物や全体的に汚れがある場合は洗い張りで振袖を再生!

化粧汚れやマジック、ボールペンなどの汚れは油性の汚れに分類されます。
その場合、お手入れは水洗いではまず落ちません。
となるとドライクリーニングで丸洗いしてしまうことが一番。
型崩れもしませんし、縮んだり、傷むこともありません。

一方で汗シミや飲み物などの水性の汚れを落とす場合は、別のお手入れをします。
こすったり熱を加えると逆効果なので、どう処理していいかわからない場合は、専門の業者に相談するのがおすすめです。

もちろん京都さがの館でもそういったご相談をお受けしておりますので、お気軽にお電話いただければ幸いです。

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